医院設計・医院併用住宅設計・自宅設計で必要なこと

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医院併用住宅を建て替えのお医者様へ

医院設計・自宅設計で必要なこと

医院や医院併用住宅を設計に必要とされること

医院や医院併用住宅、お医者様のご自宅の設計・建築にあたっては、一般の住宅と異なるポイントを意識することが大切です。こちらのページでは、東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県で医院建築・医院設計・医院併用住宅設計を手がける「アーキネットデザイン」が、建物の目的別に必要となるポイントについてご紹介していきます。

医院設計で必要なこと・大切なこと

医院(クリニック)の設計にあたってもっとも大切なのは、医療機関を手がけた実績が豊富な設計会社や建築家を選ぶこと。診察室や待合室のレイアウトは、医療分野の実績がなくても設計可能です。しかし、設置する医療機器によって必要な電気容量は変わってきますし、給排水設備や動線といった点も意識した設計にしなくてはいけません。建物の延床面積やスタッフの人数によって、適正な間取りや診療室の個数なども変わってきます。

レントゲン室などは特殊な構造ですし、各種申請手続きもあります。規模や構造にもよりますが、設計から完成までには戸建の場合は1年、ビル内診療所ですと6-7ヶ月が必要です。医院の新築には、スケジュールに余裕を持ってのぞみましょう。

医院設計のポイント

  • スケジュールには余裕を持ってのぞむこと
  • 医療機関(できれば専門とする診療科目の医院)の設計実績が豊富な建築家を選ぶこと
  • 信頼に足る経歴を持つ建築家を選ぶこと
  • 話したときにコミュニケーションが取れ、意図を正確にくみ取ってくれる建築家を選ぶこと
  • 早い段階で建築家を絞り込んで、まかせること

内科なのか、外科なのか、耳鼻科なのか、歯科なのか――。診療科目によっても設計は違ってきます。できれば、お客様が専門とする診療科目の医院を手がけた実績が多数あり、デザインや人間性に対して評判がいい設計事務所や建築家を選びましょう。お医者様の意図を正確にくみ取り、イメージの食い違いによるストレスを感じさせない、相性のよい建築家や設計事務所を選ぶことも大切です。

医療分野の設計では独自のノウハウが多いので、相見積もりを取っている間は情報流出を防ぐため、あまり詳細なプランをお渡ししない設計事務所が多いと思います。できるだけ早い段階で、「この人」と見込んだ建築家を信頼してまかせることが、納得のいく医院設計につながります。

医院設計で覚えておきたい豆知識

【ビル診では、機械本位・設備主体の設計に要注意】

ビル診療所(戸建ではなくビルや商業施設などの一角で開業している医院やクリニック)の場合、設備導入に携わる医療機器メーカーに医院設計をお願いできるケースがあります。しかし、医療機器メーカーが手がける医院設計は動線や配線、間取りなどが機械本位・設備主体になりがちで、患者様にやさしくないケースも珍しくありません。医院設計においては、やはり「患者様の使い勝手」まで考えてくれる会社に依頼するのがよいでしょう。

【「2つの動線」の両立にこだわりましょう】

「医師・スタッフの動線」と「患者様の動線」の両立は簡単ではないですが、前者は診療効率に、後者は患者様のストレスに関わるため、どちらも軽視はできません。2つの動線を両立させる手段として、当事務所では、たとえば先生が1人でも2つの診療室(個室)をつくるようご提案しています。そうすることで1室の場合よりも診察時間を長く取れるようになり、一方で先生の拘束時間は減少。片方の部屋で別のスタッフ(看護師など)が処置をしたり、待っている患者様が急かされずに服を脱ぎ着できたりと、さまざまなメリットがあります。

医院併用住宅の設計で必要なこと・大切なこと

医院併用住宅は、お医者様にとって「職場」でもあり「自宅」でもあります。お仕事という「オン」とプライベートという「オフ」を、上手に切り替えられなくてはいけません。そのためには、適度な距離感によってプライバシーを確保することに加え、デザインやレイアウトにも独特の工夫が必要です。

もちろんご自宅部分ではお医者様とご家族が、医院部分では患者様が快適に移動や生活ができるよう、動線や生活シーンを意識して設計していきます。

医院併用住宅設計のポイント

  • スケジュールには余裕を持ってのぞむこと
  • 医療機関(できれば専門とする診療科目の医院)の設計実績が豊富な建築家を選ぶこと
  • 医院部分と自宅部分に適度な距離感を出し、プライバシーを確保すること
  • 生活シーン・診療シーンを意識し、それぞれに適した動線を考えること

医療併用住宅の設計では、住宅建築に関係する規制以外にも、消防法や薬事法などさまざまな規制が絡みます。それにともなう申請手続きも多数あるので、設計から完成まで、概ね1年~一年半前後の期間が必要です。スケジュールには余裕を持ってのぞみましょう。

お医者様の住宅設計で必要なこと・大切なこと

お医者様は毎日たくさんの患者様と向き合い、さまざまな身体のお悩みを聞いて診療にあたられています。ご自宅は、そのような仕事の疲れを癒し、ゆったりとくつろげる場所でなくてはなりません。ストレスなく子育てや生活ができるよう、生活動線を意識した設計も大切です。

住宅設計のポイント

  • 生活動線を意識した設計にすること
  • 必要なものとそうでないもの(無駄)を見きわめること
  • 住まい手の目線や空気の流れを意識して設計すること
  • 素材の特性を見きわめ、向き不向きを知ったうえで建材を選定すること

当事務所では、家族構成や生活スタイル、お好きなものなどをしっかりとヒアリングしたうえで、その家(ご家族)にとって本当に必要なものを選んでいきます。実は、ドアや窓の中には「実生活のなかであまり使われていないもの」も少なくありません。採光用や眺望用の窓ははめ殺しにしてコストをおさえ、目線の高さや窓から見える景色まで意識して設置。さらに通気用の窓を効果的に配することで、新鮮な空気が通る、明るく心地よいお部屋をご提供できます。

無垢材や大理石といった“本物の素材”にはそれぞれ特性があるので、向き不向きなどを考慮して採用しなければなりません。当事務所では多様な建材について確かな知識を持っているので、お客様のお家に本当に必要な素材を判断し、ご案内することが可能です。こだわる部分にはとことんこだわり、重要でない部分のコストを削ることでトータルコストをコントロールし、できるだけ理想の住まいの実現に努めています。